ChatGPT営業メールのプロンプト例8選|返信が来る文面の作り方と注意点
「ChatGPTで営業メールを書いてみたものの、どこにでもありそうな文面になり、結局書き直している」「アポ依頼や再送のメールを書くたびに、言い回しで手が止まる」。そんな悩みを持つ営業担当者や管理職の方は多いのではないでしょうか。
ChatGPTの出力は、渡すプロンプト(指示文)の具体さで大きく変わります。相手の課題、取ってほしい行動、字数を指定するだけで、手直しの少ない下書きに近づきます。
この記事では、新規アポ依頼から休眠顧客への再連絡、下書きの添削まで、8つの場面のプロンプト例を差し替え箇所つきで紹介します。あわせて、情報漏洩や事実確認の注意点と、社内に広げる手順も解説します。
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目次
ChatGPTの営業メール用プロンプトでできること
営業メールを毎回ゼロから書くと、文面を考えるだけで時間が過ぎていきます。ChatGPT(質問や指示に対して文章で答える生成AI)に、相手・目的・条件をまとめた指示文(プロンプト)を渡すと、たたき台となる下書きをすぐに作れます。担当者は「考えて書く」作業から「選んで直す」作業に移れるため、1通あたりの負担が軽くなります。
この記事で扱う場面と、ChatGPTに任せる部分・人が担う部分を整理すると次のとおりです。
| 場面 | ChatGPTに任せること | 人が担うこと |
|---|---|---|
| 新規アポイントの依頼 | 相手の課題に合わせた本文と件名の下書き | 送る相手の選定、相手の情報の下調べ |
| 資料送付後のフォロー | 資料の要点を短くまとめた確認メール | 送付日・資料名など事実の確認 |
| 返信がない相手への再送 | 相手を責めない言い回しへの調整 | 再送するかどうか、間隔の判断 |
| 商談後のお礼 | 商談メモからお礼と次の提案を整理 | 約束した内容・期日の確認 |
| 展示会・セミナー後のお礼 | 会話の内容に触れた個別のお礼文 | 名刺交換時のメモの記録 |
| 休眠顧客への再連絡 | 久しぶりでも不自然でない書き出し | 過去の取引内容の確認 |
| 件名づくり | 方向性の違う件名を複数案 | 最終的な1案の選択 |
| 下書きの添削 | 敬語・長さ・依頼内容の明確さの指摘 | 修正を採用するかの判断 |
ポイントは、ChatGPTを「代わりに送ってくれる存在」ではなく「下書きと推敲の相棒」として使うことです。送る相手を決めること、事実を確かめること、送信ボタンを押すことは、人の仕事として残します。
返信が来る営業メールに共通する3つの要素
プロンプトを書く前に、どんな文面を目指すかを決めておくと出力が安定します。この記事では、次の3つを「返信が来る文面」の条件として、すべてのプロンプトに組み込んでいます。
- 相手の事情に触れている:自社の紹介から始めず、相手の業種や立場で起きがちな課題から書き出す。
- お願いが一つで具体的:「ご検討ください」ではなく「15分のオンライン面談の候補日を返信いただけますか」のように、取ってほしい行動を一つに絞る。この行動の呼びかけをCTA(Call To Action)と呼びます。
- 返信の手間が小さい:日時の候補を示す、「はい/いいえ」で答えられる質問にするなど、相手が数行で返せる形にする。
逆に、長い会社紹介、複数のお願いの詰め込み、どの会社にも送れそうな定型文は読み飛ばされやすくなります。ChatGPTは指示がないと丁寧で長い文章を書きがちです。字数とCTAを毎回指定するのが近道です。
基本の手順
どの場面でも、次の流れで進めると迷いません。
- 目的を一つに決める:「面談の約束を取る」「資料を読んだか確かめる」など、このメールで達成したいことを一文で書きます。
- 相手の情報を整理する:業種、役職、想定される課題、これまでのやり取りをメモにします。社名や氏名は[会社名][担当者名]のように伏せ字にします。
- 伝える内容を1〜2点に絞る:自社の商品で相手が得られる利点を、多くても2つまでにします。
- プロンプトに貼り付けて出力する:後述のプロンプト例の[ ]を埋めてChatGPTに送ります。件名は3案ほど出させると選びやすくなります。
- 修正の指示を重ねる:「もっと短く」「書き出しを相手の課題からに」など、気になる点を一つずつ伝えて直します。
- 事実と表現を確認する:日付、金額、実績、固有名詞を人の目で確かめ、伏せ字を本来の名前に戻してから送ります。
- うまくいった文面とプロンプトを保存する:返信が来たメールと、それを作ったプロンプトを社内で共有します。次回からは手順4から始められます。
慣れないうちは、手順2と3に時間をかけてください。出力の良し悪しは、渡す情報の具体さに大きく左右されます。
そのまま使えるプロンプト例8選
以下のプロンプトは、「#」で項目を区切る書き方にしています。命令・相手・条件・出力形式を分けて書くと、ChatGPTが指示を取り違えにくくなります。[ ]の部分を自社の内容に差し替えて使ってください。個人名や社名は伏せ字のまま入力し、出力後に人が書き換えます。
1. 新規アポイントの依頼(初回アプローチ)
初めて連絡する相手への面談依頼です。自社紹介より先に、相手の課題を書かせるのがコツです。
#命令文
あなたはBtoB営業の担当者です。以下の情報をもとに、初めて連絡する相手へのアポイント依頼メールを書いてください。
#相手
・業種:[相手の業種]
・役職:[相手の役職]
・想定される課題:[例:問い合わせ対応に人手が取られている]
・接点:[例:御社サイトの採用ページを拝見した/なし]
#こちらが伝えたいこと
・提供しているもの:[商品・サービスの概要を1文で]
・相手にとっての利点:[利点を1〜2つ]
#希望するアクション
[30分のオンライン面談]の候補日を返信してもらう。候補日として[日付1][日付2]を提示する。
#条件
・書き出しは相手の課題から始め、自社紹介は2文以内
・本文は350字以内
・売り込みが強すぎない丁寧な敬語
・宛名は[会社名][担当者名]のまま残す
#出力形式
件名:3案
本文:
出力された3つの件名は、相手の立場で「開きたくなるか」で選びます。接点がある場合は必ず書かせてください。どこで知ったかが一言あるだけで、定型文に見えにくくなります。
2. 資料送付後のフォローアップ
資料を送ったあと、反応がないまま終わらせないためのメールです。
#命令文
資料を送付した相手に、内容の確認と質問の有無を尋ねるフォローメールを書いてください。
#状況
・送付日:[送付日]
・送った資料:[資料名]
・資料の中で特に見てほしい点:[例:3ページ目の導入までの流れ]
・相手が気にしていたこと:[例:費用と導入期間]
#希望するアクション
質問があれば返信してもらう。なければ[15分の電話説明]を提案する。
#条件
・本文は250字以内
・催促している印象を与えない
・相手が気にしていた点に一言触れる
・「はい/いいえ」で答えられる質問を1つ入れる
#出力形式
件名:2案
本文:
資料の「どこを見てほしいか」を一点だけ示すと、忙しい相手でも目を通しやすくなります。
3. 返信がない相手への再送・リマインド
再送は、言い方次第で相手に気まずさを与えます。責めない表現を使うよう明示して指示します。
#命令文
以前送ったメールに返信がない相手へ、再送のメールを書いてください。
#状況
・前回送った日:[日付]
・前回の用件:[例:新サービスの面談のお願い]
・前回の本文の要点:[2〜3行で貼り付け]
#条件
・相手が返信していないことを責める表現は使わない
・「行き違いでしたら失礼いたしました」に相当する一言を入れる
・前回より短く、本文は200字以内
・今回は検討状況だけを尋ね、興味がなければその旨だけ返してもらえれば十分だと伝える
#出力形式
件名:前回の件名に「再送」などを付けた形で2案
本文:
「不要であればその旨だけご返信ください」と添えると、相手は断りの返信もしやすくなります。返事が来れば、追いかけ続けるべきかどうかを判断できます。
4. 商談後のお礼と次のステップの提案
商談のメモを貼り付けて、お礼と次の行動を一通にまとめます。
#命令文
本日の商談のお礼メールを書いてください。商談メモをもとに、合意した内容と次のステップを整理してください。
#商談メモ
[箇条書きのメモを貼り付け。社名・氏名・金額は伏せ字にする]
#盛り込むこと
・お礼の言葉(2文以内)
・商談で合意した内容の箇条書き
・こちらの宿題と期日:[例:見積書を○日までに送付]
・相手にお願いしたいこと:[例:社内の決裁者の確認]
#条件
・本文は400字以内
・メモにない事実は書かない
・最後に次回の打ち合わせ候補日を[日付1][日付2]で提示する
#出力形式
件名:1案
本文:
「メモにない事実は書かない」という一文は大切です。文章を整える過程で、話していない約束や数字が足されていないかを必ず見比べてください。
5. 展示会・セミナー後のお礼
名刺交換した相手には、当日の会話に触れた一文があるかどうかで印象が変わります。
#命令文
[展示会名/セミナー名]で名刺交換した相手へ、お礼のメールを書いてください。
#相手と当日の会話
・相手の業種・役職:[業種][役職]
・ブースで話した内容:[例:紙の受発注を減らしたいと話していた]
・相手が興味を示した点:[例:スマホからの入力]
#希望するアクション
[事例資料の送付]を希望するかどうか返信してもらう。
#条件
・当日の会話の内容に具体的に触れる
・同じ日に名刺交換した他の相手にも送れるような一般的な文面にしない
・本文は300字以内
#出力形式
件名:2案
本文:
展示会のあとは、多くの会社から同じ時期にメールが届きます。会話のメモは当日のうちに名刺の裏や営業管理の表に残し、このプロンプトに入れてください。
6. 休眠顧客・しばらく連絡していない相手への再連絡
過去に取引や商談があった相手に、久しぶりに連絡するときの文面です。
#命令文
しばらく連絡していなかった既存顧客へ、近況伺いを兼ねた再連絡のメールを書いてください。
#これまでの関係
・最後のやり取り:[時期と内容]
・過去に提供した商品・サービス:[内容]
・その後の自社の変化:[例:サポート体制を見直した/新メニューを追加した]
#希望するアクション
近況や困りごとを一言返信してもらう。
#条件
・いきなり売り込まず、まず近況を伺う
・久しぶりの連絡であることに自然に触れる
・新しい情報の紹介は1点だけ、2文以内
・本文は250字以内
#出力形式
件名:3案
本文:
休眠顧客には、まず「覚えていてくれた」と感じてもらうことが先です。過去の取引内容を正しく書けているかは、送る前に必ず社内の記録と照らし合わせます。
7. 件名だけを複数案出す
本文はできているのに件名で迷うときに使います。方向性を分けて出させると比べやすくなります。
#命令文
以下の営業メール本文に合う件名を考えてください。
#本文
[本文を貼り付け]
#条件
・全角30字以内
・次の3つの方向性で、それぞれ2案ずつ
A:相手の課題に触れる
B:メールの用件がひと目で分かる
C:相手に取ってほしい行動を示す
・「至急」「必見」など大げさな言葉は使わない
・各案に、どんな相手に向いているかを一言添える
#出力形式
方向性/件名/向いている相手
迷ったときは、Bの「用件がひと目で分かる」件名を基本にすると大きく外しにくくなります。初めての相手にはA、やり取りが続いている相手にはCというように、関係性で使い分けるのも一つの方法です。
8. 自分で書いた下書きを添削する
自分で書いた文面を、送る前にChatGPTに点検させます。添削結果をそのまま採用せず、理由を見て判断します。
#命令文
以下は私が書いた営業メールの下書きです。BtoB営業の上司の立場で添削してください。
#下書き
[下書きを貼り付け]
#確認してほしい観点
1. 敬語の誤りや不自然な言い回し
2. 長すぎる箇所、削れる文
3. 相手に取ってほしい行動が一つに絞られ、明確か
4. 相手の立場で読んだとき、自社の話ばかりになっていないか
#出力形式
・観点ごとの指摘(箇条書き、理由つき)
・修正版の本文
自分の文章の癖は、自分では気づきにくいものです。指摘の理由まで出させると、次に書くときの学びにもなります。新人の営業担当者の練習用としても使えます。
精度を上げるコツ
悪いプロンプトと良いプロンプトの違い
| 項目 | 悪いプロンプト | 良いプロンプト |
|---|---|---|
| 目的 | 営業メールを書いて | 製造業の総務部長に、30分の面談をお願いするメールを書いて |
| 相手 | 指定なし | 業種・役職・想定される課題を書く |
| 伝える内容 | 自社サービスの説明を全部貼る | 相手に関係する利点を1〜2つに絞る |
| 条件 | 指定なし | 字数、敬語の度合い、使わない言葉を書く |
| 出力形式 | 指定なし | 件名3案と本文を分けて出す |
短い指示でもChatGPTは文章を返します。ただし、誰にでも送れる一般的な文面になりやすく、結局は大きく書き直すことになります。最初に数分かけて条件を書くほうが、全体の手間は小さく済みます。
自社の「良いメール」を見本として渡す
過去に返信が来たメールや、自分が受け取って好印象だった営業メールがあれば、見本として渡します。「次の見本と同じくらいの長さと口調で」と添えるだけで、自社らしい文面に近づきます。見本に含まれる社名や氏名は、伏せ字にしてから貼り付けてください。
1回で決めず、短い指示で直していく
最初の出力が完璧である必要はありません。気になる点を一つずつ伝えると、狙いに近づけやすくなります。よく使う修正指示を手元に置いておくと便利です。
・全体を2割短くしてください
・書き出しを相手の課題から始めてください
・敬語を少しやわらかく、硬すぎない表現にしてください
・お願いは[面談の候補日の返信]だけに絞ってください
・「〜させていただきます」の重複を減らしてください
・スマホで読む前提で、1文を短く、段落を分けてください
一度に多くの修正を頼むと、直してほしくない部分まで変わることがあります。1回の指示で直す点は1〜2つにとどめると、変化を確かめやすくなります。
足りない情報はChatGPTに質問させる
何を書けばよいか自分でも整理できていないときは、先にChatGPTに質問させる方法があります。プロンプトの最後に次の一文を加えます。
メールを書く前に、より良い文面にするために必要な情報があれば、質問を最大5つしてください。私が答えてから本文を書いてください。
質問に答えるうちに、相手の課題や伝えるべき利点が整理されます。慣れてきたら「この場面で使える営業メール用のプロンプトを作ってください」と頼み、プロンプト自体をChatGPTに作らせることもできます。
社内の言葉づかいのルールを先に伝える
「弊社」「当社」のどちらを使うか、署名の扱い、使わない表現など、社内の決まりがあれば最初に伝えます。毎回書くのは手間なので、次のような「共通ルール」を1つにまとめ、プロンプトの冒頭に貼る運用にすると楽です。
#共通ルール
・自社の呼び方は「[弊社]」に統一
・署名は出力しない(後で人が付ける)
・「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」など長い定型句は1通に1回まで
・感嘆符(!)は使わない
注意点(情報漏洩・事実確認・法規制)
顧客の個人情報や機密情報をそのまま入力しない
個人情報保護委員会は、2023年6月2日に「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」を公表しています。会社などの事業者に向けて、個人情報を含むプロンプトを入力する場合は、特定した利用目的の達成に必要な範囲内かを十分に確認するよう求めています。また、本人の同意なく個人データを含むプロンプトを入力し、そのデータが回答を出す以外の目的で使われた場合、個人情報保護法に違反する可能性があるとしています。
営業メールの作成では、顧客の氏名やメールアドレス、商談で聞いた社内事情などを入力したくなる場面があります。実務では、次のように扱うと安全側に寄せられます。
- 社名・氏名は[会社名][担当者名]の伏せ字にする
- 金額や取引条件は[金額]のように置き換え、出力後に人が戻す
- 相手から社外秘と言われた情報は入力しない
- 商談メモは、メール作成に必要な部分だけを抜き出して貼る
入力データの扱いを確認する
同じ注意喚起では、サービス提供事業者が入力データを機械学習に使わないことなどを十分に確認するよう求めています。ChatGPTに入力した内容がどう扱われるかは、設定や契約プランによって異なる場合があります。具体的な設定方法や法人向けプランの内容は、2026年10月時点の情報をOpenAIの公式サイトで確認してください。社員が使い始める前に、会社として「どのプラン・どの設定で使うか」を決めておくことが大切です。
事実・数字・約束は必ず人が確認する
ChatGPTは自然な文章を作れますが、書いた内容が事実かどうかは保証しません。営業メールで特に注意したいのは次の項目です。
- 自社の実績、導入事例、価格、納期
- 相手の会社についての記述(事業内容、最近の取り組みなど)
- 商談で合意した内容と期日
- 日付と曜日の組み合わせ
相手について書かれた内容が誤っていると、信頼を一度に失います。ChatGPTが書いた「御社の〇〇の取り組みを拝見し」といった一文は、根拠を確かめられない限り削ってください。
一斉送信する場合は法律のルールを確認する
この記事のプロンプトは、一人ひとりに送るメールを想定しています。同じ文面を多くの相手に送る広告・宣伝目的のメールには、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)が関係します。送ってよい相手の条件やメールに表示すべき事項などは、総務省や消費者庁の公式情報で確認してから運用してください。ChatGPTで文面を量産できるようになると、送信数も増えやすくなります。送り方のルールも合わせて見直しておくと安心です。
送信前のチェックリスト
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 宛名・社名 | 伏せ字が残っていないか、表記が正しいか |
| 事実 | 日付、金額、実績、合意内容が正しいか |
| お願い | 相手に取ってほしい行動が一つで明確か |
| 長さ | スマホで読んで負担にならないか |
| 言葉づかい | 不自然な敬語や硬い定型句が多すぎないか |
| 署名 | 自社の正しい署名が入っているか |
ChatGPTの営業メール活用を社内に広げるには
最初は1つの場面から始める
いきなり全員に使ってもらおうとすると、使い方がばらばらになります。まずは営業担当の1〜2人が、「商談後のお礼」など頻度の高い1場面で試すのがおすすめです。2〜3週間ほど使ってもらい、どのプロンプトが使いやすかったか、どこを手直ししたかを記録してもらいます。この記録が、社内向けの雛形の土台になります。
プロンプトを共有の置き場に集める
うまくいったプロンプトは、社内の共有フォルダや表計算ファイルに「場面・プロンプト・作った人・使ったときのメモ」の形で集めます。新しく入った人もそこから始められるため、メールの品質が人によって大きく変わりにくくなります。この記事のプロンプトを最初の雛形として登録しておくのも一つの方法です。
利用ルールを1枚にまとめる
注意点で挙げた内容を、社内向けの短いルールにします。10〜30名の会社なら、A4で1枚程度に収まる分量で十分です。
【営業メール作成でのAI利用ルール(例)】
1. 使ってよいサービスとプラン:[会社で決めたもの]
2. 入力しないもの:顧客の氏名・連絡先、社外秘の情報、[その他]
3. 社名・氏名・金額は伏せ字で入力し、送信前に人が戻す
4. 実績・価格・合意内容は送信前に必ず確認する
5. 一斉送信は[担当部署]に相談してから行う
6. 困ったときの相談先:[担当者名]
ルールを作ったら、管理職が率先して使い、使った結果を朝礼や営業会議で共有すると定着しやすくなります。
学ぶ機会をつくる
プロンプトの雛形とルールがそろっても、「そもそも生成AIに何をどう頼めばよいか」が分からない社員は手が止まりがちです。営業以外の職種にも広げたい場合は、基礎から学べる場を用意すると定着しやすくなります。
その方法の一つが、株式会社Essenceが運営する法人向けの動画講座「実践型AI講座Biz」です。生成AIリテラシーやChatGPT・Geminiの基礎から、営業向けのセールスDX、事務書類作成の効率化、管理職向けのAIガバナンスまで、1,000本を超える動画で学べます。料金は2026年10月時点で月額19,800円(税抜)で、1アカウントで社員が何人でも視聴できます(同時に視聴したい場合はアカウントを追加)。スマホでも24時間いつでも見られるため、外回りの多い営業担当でも移動の合間に学べます。契約前に無料デモを利用できるので、自社の社員に合う内容かを確かめてから検討できます。詳しくは公式ページ(https://ai.nextprofit.org)で確認してください。
ChatGPT営業メールに関するよくある質問
- ChatGPTの無料版でも営業メールは作れますか?
- この記事のプロンプトは、特定のプランに限らず使える書き方にしています。ただし、入力データの扱いや使える機能は、設定や契約プランによって異なる場合があります。業務で使う前に、2026年10月時点の内容をOpenAIの公式サイトで確認し、社内で使うプランと設定を決めておきましょう。
- AIが書いたメールだと相手に気づかれませんか?
- 硬い定型句が続いたり、どの会社にも当てはまる内容だったりすると、機械的な印象を与えやすくなります。自社の過去のメールを見本として渡す、当日の会話など具体的な事実を入れる、最後に自分の言葉で一文を直す、といった工夫で自然な文面に近づけられます。
- 顧客の名前や商談内容をそのまま入力してもよいですか?
- 避けるのが安全です。個人情報保護委員会は、個人情報を含むプロンプトの入力は利用目的の範囲内か十分に確認するよう注意を呼びかけています。社名や氏名は[会社名][担当者名]のような伏せ字にし、金額や社外秘の情報も置き換えたうえで、送信前に人が正しい内容に戻してください。
- 作った文面を多くの相手に一斉送信してもよいですか?
- 広告・宣伝目的のメールを一斉に送る場合は、特定電子メール法が関係します。送ってよい相手の条件やメールに表示すべき事項などを、総務省や消費者庁の公式情報で確認してから運用してください。また、同じ文面を多くの相手に送ると、相手の事情に触れにくくなる点にも注意が必要です。
- 社員によって出来上がりの質に差が出ます。どうすればよいですか?
- うまくいったプロンプトを場面ごとに共有の置き場に集め、全員が同じ雛形から始められるようにするのが効果的です。あわせて、入力してよい情報や送信前の確認項目を1枚のルールにまとめます。生成AIの基礎が分からない社員には、研修や動画講座など学ぶ機会を用意すると差が縮まりやすくなります。
まとめ|相手・行動・字数を指定し、送る前に人が確かめる
ChatGPTで返信が来る営業メールを作るには、相手の事情に触れること、お願いを一つに絞ること、返信の手間を小さくすることをプロンプトで指定するのが基本です。8つの場面のプロンプト例は、[ ]を差し替えればすぐに使えます。
一方で、顧客の個人情報は伏せ字にする、入力データの扱いを公式サイトで確認する、実績や合意内容は人が確かめるといった注意点は欠かせません。
まずは「商談後のお礼」など1つの場面で試し、うまくいったプロンプトとルールを社内で共有するところから始めてみてください。
全社員がAI人材に。
- 動画1,000本超。基礎から営業・SNS・事務の実務活用まで
- 1アカウントで社員何人でも。24時間365日見放題
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