無料デモを試す
トップ > メディア > 業種別AI活用 > 建設業向けAI研修の選び方|中小建設会社が学ぶ内容と1人あたり費用の比べ方【2026年】
業種別AI活用

建設業向け​AI​研修の​選び方中小建設会社が​学ぶ内容と1人あたり費用の​比べ方【2026年】

公開:2026年10月12日|実践型AI講座Biz編集部
建設業向けAI研修の選び方|中小建設会社が学ぶ内容と1人あたり費用の比べ方【2026年】

現場監督が夜に事務所へ戻り、日報や安全書類を片づける。建設業にも2024年4月から時間外労働の上限規制がかかり、この書類の時間をどう減らすかが課題になっています。社長に「うちもAIの研修をやれ」と任されても、どの研修を選べばよいか分からない方は多いはずです。

この記事では、従業員20名前後の建設会社を想定して、AI研修の選び方を3つの基準で整理します。業務ごとに学ぶ内容、公式ページで確認した研修9件の料金、1人あたりと3年総額での比べ方を順に説明します。入力してはいけない情報のルール雛形、研修会社への質問リスト、効果測定シートも載せています。

Biz
PR|当メディア運営会社のサービス
法人向け 実践型AI講座 Biz
月19,800円で、
全社員がAI人材に。
  • 動画1,000本超。基礎から営業・SNS・事務の実務活用まで
  • 1アカウントで社員何人でも。24時間365日見放題
  • 契約前に無料デモで実際の講義を確認できます
無料デモを申し込む→料金・カリキュラムを見る→
最短3日で利用開始/オンラインで30分のご案内
この記事の著者・監修者
実践型AI講座Biz編集部
法人向けAI動画講座「実践型AI講座Biz」を運営する株式会社Essenceの編集チーム。中小企業が現場でAIを使いこなすための情報を発信しています。料金・仕様は記事公開時点の情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。
運営者の経歴・実績
  • ChatGPT,Gemini,Claudeなど主要AIすべてに課金しビジネスに使用経験あり
  • 株式会社Essence,株式会社Zero-Oneを経営
  • ベンチャー企業,中小企業のAI研修事業を手掛ける
  • 社内にAI導入を行い業務効率を400%UP
  • 大手企業顧問(SNSフォロワー32万人),AI専門家とAI動画講座を監修
目次
  1. 建設業のAI研修は3つの基準で選ぶ 自社の書類・残るもの・1人あたり費用
  2. 建設業でAI研修が求められる理由と学ぶべき内容
    1. 上限規制で、書類にかけられる時間が限られた
    2. 生成AIとプロンプトを一言で
    3. 業務別に学ぶべき内容
    4. 事例は「大手の建設会社」より「同じ業務」で探す
  3. 建設業向けAI研修の種類と費用 1人あたり・3年総額で比べる
    1. 研修の3つの種類
    2. 公式ページで確認できた研修(2026年10月時点)
    3. 1人あたり・3年総額で比べる計算例
    4. 助成金は「出なくても払う価値があるか」で判断する
    5. 研修会社へ送る質問リスト
  4. 小さく始める進め方 推進役1人と書類1つから
    1. ステップ1:推進役を1人決める
    2. ステップ2:入力してはいけない情報のルールを配る
    3. ステップ3:使う前の時間を記録する
    4. ステップ4:練習用プロンプトで自社の書式を試す
    5. ステップ5:結果を見せてから全員に広げる
  5. よくある失敗と対策
  6. 新人・中途にも届く社員教育 集まれない現場で定着させる
    1. 知識は動画、集まる日は練習だけにする
    2. 会社に残す4つのもの
    3. 著者の会社で動画講座を使い内製化した例
    4. 動画教材で基礎をそろえる選択肢
  7. 建設業 AI研修に関するよくある質問
  8. まとめ|建設業のAI研修は「自社の書類・残るもの・1人あたり費用」で選ぶ

建設業の​AI​研修は3つの​基準で​選ぶ自社の​書類・​残るも​の・​1人あたり費用

中小の建設会社がAI研修を選ぶとき、「建設業向け」と書いてあるかどうかだけで決めるのはおすすめしません。自社の書類で練習できるか、受講後に何が会社に残るか、1人あたりいくらか。この3点で候補を絞ると、担当者が1人でも選定が止まりにくくなります。

基準 確かめること なぜ大事か
① 自社の書類で
練習できるか
日報・安全書類・施工計画書を自社の書式で演習できるか 一般的な例だけでは翌日の仕事に使いにくい
② 受講後に
何が残るか
録画・教材・社内ルール・プロンプト集が残るか 後から入った監督にも同じ内容を渡せる
③ 1人あたりの
費用
単価×人数、最低人数、翌年以降の新人の分 講師型は受講者が増えるほど費用が増える

建設業特化型の研修には、施工計画書やKY活動といった業務名で演習できる強みがあります。一方で、汎用の講師型や動画教材型でも、上の3点を満たせば十分に候補になります。特化型か汎用型かは、3点を確かめたあとで決めれば間に合います。

この記事の後半には、次の実物を載せています。

  • 研修会社に送る質問リスト
  • 入力してはいけない情報の社内ルール(建設業版)
  • 使う前の時間から記録する効果測定シート
  • 日報・KY・施工計画書の練習用プロンプト

建設業で​AI​研修が​求められる理由と​学ぶべき内容

上限規制で、​書類に​かけられる時間が​限られた

厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」によると、建設業には2024年(令和6年)4月から時間外労働の上限規制が適用されています。原則は月45時間・年360時間以内です。

特別条項を結んだ場合も、次の範囲に収める必要があります。

  • 年720時間以内
  • 単月100時間未満(休日労働を含む)
  • 複数月の平均80時間以内(休日労働を含む)

なお、災害時の復旧・復興の事業には、単月100時間未満・複数月平均80時間以内の規制は適用されません。

現場の作業時間は工程で決まるため、縮めやすいのは事務所に戻ってからの書類の時間です。AI研修の目的は「AIに詳しくなること」ではなく、日報や安全書類の下書きを早く作れる社員を増やすことです。

業界団体の研修でも、生成AIが扱われ始めています。ネクストビルダーズ株式会社のプレスリリース(PR TIMES)によると、2026年4月10日、一般社団法人東京都中小建設業協会が参画する三団体合同の新入社員研修で、講義「建設業×テクノロジーの心得」が行われました。生成AIの安全な活用を含む内容で、69名が参加しています。

生成​AI​と​プロンプトを​一言で

生成AIは、指示に応じて文章や表の下書きを作るAIです。ChatGPTが代表例です。AIに出す指示文のことを「プロンプト」と呼びます。

建設会社の書類仕事で、生成AIが手伝えるのは次のような作業です。

  • 箇条書きのメモを文章に整える
  • 長い議事録や資料を要約する
  • 危険のポイントや抜け漏れの候補を出す
  • 社外向けに丁寧な言い回しへ直す

注意点もあります。個人情報保護委員会は2023年6月2日に「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」を公表しました。入力した情報が機械学習に使われる可能性があること、誤った内容が出力されることがあることを挙げています。そのため研修では、操作より先に「入れてよい情報」と「人が確認する部分」を学びます。

業務別に​学ぶべき内容

研修の中身が自社に合うかは、次の表と見比べると判断できます。

業務 AIに任せる部分 人が確認する部分
作業日報 メモから日報の文章を作る 人数・数量・時刻
KY活動 作業ごとの危険と対策の案出し 現場の実情との照合
安全書類 周知文・教育資料の下書き 自社の安全基準との整合
施工計画書 章立て・記載項目の洗い出し 工法・数量・工程
打合せ議事録 要約と決定事項・宿題の整理 決定事項の正確さ
是正指示・施主への説明 角の立たない文面にする 事実関係と約束の範囲
見積の補助 項目漏れの確認、説明文 単価・金額(AIに入れない)
社内ルール ルール文の下書き 会社としての最終判断

事例は​「大手の​建設会社」​より​「同じ業務」​で​探す

建設業のAI活用事例を検索すると、大手ゼネコンの事例が多く出てきます。画像認識やドローンなどは、多くが大手向けの話です。

当メディアは、生成AIの活用事例は会社の規模や業界より、自社と同じ業務で探すほうがよいと考えています。少人数の会社は1人がいくつもの業務を持つため、大組織の進め方が合わないからです。日報や安全書類のように、自社にもある業務の事例を探してください。業務ごとの使い方は建設業のAI活用事例でまとめています。

とはいえ、事例を読むだけでは社員は使えるようになりません。書類の練習を社員にそろえるには、教材と練習の場が要ります。次の章では、研修の種類と費用の比べ方を見ていきます。

Biz
PR|当メディア運営会社のサービス
法人向け 実践型AI講座 Biz
月19,800円で、
全社員がAI人材に。
  • 動画1,000本超。基礎から営業・SNS・事務の実務活用まで
  • 1アカウントで社員何人でも。24時間365日見放題
  • 契約前に無料デモで実際の講義を確認できます
無料デモを申し込む→料金・カリキュラムを見る→
最短3日で利用開始/オンラインで30分のご案内

建設業向け​AI​研修の​種類と​費用1人あたり・​3年総額で​比べる

研修の3つの​種類

建設業の会社が検討する研修は、大きく3つに分かれます。

種類 建設業の
題材
自社書式で
練習
後から
入る人
人数が増えた
時の費用
全員の
日程調整
建設業特化型
(講師・演習)
◎業務名で演習 ◎対応例あり △最低人数あり △人数×単価 △日程合わせ
汎用の講師型 △一般的な例 ○会社による △再実施が必要 △人数×単価 △日程合わせ
動画教材型 △汎用が多い △社内で補う ◎後から視聴 ○形で差あり ◎各自で視聴

※ 当メディアの経験に基づく評価です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)

どれにも強みと弱みがあります。建設業の題材を重く見るなら特化型、後から入る人と日程の負担を重く見るなら動画教材型が候補に入ります。両方を組み合わせる形もあります。

公式ページで​確認で​きた研修(2026年10月時点)

2026年10月9日に各社の公式ページで確認した内容です。料金や名称は変わるので、申し込む前に公式ページで確かめてください。

研修名(提供会社) 形式 料金 建設業の
題材
建設業特化Claude Code研修
(NITACO)
オンライン・対面 25万円/人
税別・3名〜
◎現場業務で演習
建設業・現場監督向け生成AI研修
(課題解決プラットフォーム)
講師型+伴走 半日15万円/人
1日30万円/人
税抜・5名〜
◎現場監督向け
ChatGPT活用の建設AI研修
(インソース)
公開講座・1日 記載なし ○建設分野
建設コンサルタント向けChatGPT活用研修(1日間)
(インソース)
講師派遣・1日 問い合わせ ○建設コンサル
eラーニング研修『生成AI時代のDX』
(クオーク)
動画+LMS 10万円/人
税込
△汎用
SHIFT AI for Biz
(SHIFT AI)
伴走型 記載なし △汎用
AX CAMP
(AX)
法人研修 記載なし △専用の記述なし
法人リスキリング®︎
(デジライズ)
コンサル・教育 記載なし △専用の記述なし
GETT Proskill
(VOST)
ウェビナー セミナーは無料 ○建設業DX

※ 当メディアの経験に基づく評価です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)

表に入りきらない、選ぶときに効く事実を補足します。

  • NITACOの研修は、2025年11月の発表時は「ツクノビ AI研修」の名称でした。議事録・見積、安全書類・日報、施工計画書・積算を題材にし、「自社業務1本を自動化まで実装」とうたっています
  • 課題解決プラットフォームは、研修後の伴走が月額です(個人10万円/月、組織50万円/月、税抜)
  • インソースの2つの研修は、受講者がChatGPTの有料アカウントを事前に用意する必要があります
  • クオークの教材は合計10時間36分23秒・全5章で、修了証が自動で発行されます
  • SHIFT AI for Bizは、コース110以上・教材1,100本以上と表示しています
  • GETT Proskillのセミナーはアーカイブ配信です。有料研修の料金は記載がありません

1人あたり・​3年総額で​比べる計算例

著者は「AI研修は今いる社員しか受けられないから、資産性がない。新入社員や中途入社の人も見られるようにしておかないと意味がない」と考えています。建設会社は若手や中途の入れ替わりがあるため、この視点は費用の比べ方にそのまま効きます。

公式で料金を確認できた研修で、3年間の総額を計算しました。前提は次のとおりです。

  • 初年度は監督5名と事務・工務1名の6名が受講
  • 2年目・3年目に、それぞれ2名が入社(仮定)
  • 助成金は計算に入れない
形式(例) 単価 初年度6名 2・3年目
各2名
3年合計
講師型・半日
(課題解決PF)
15万円/人
税抜・5名〜
90万円 30万〜75万円/年 150万〜240万円
講師型・1日
(課題解決PF)
30万円/人
税抜・5名〜
180万円 60万〜150万円/年 300万〜480万円
特化型演習
(NITACO)
25万円/人
税別・3名〜
150万円 50万〜75万円/年 250万〜300万円
動画教材型
(クオーク)
10万円/人
税込
60万円 20万円/年 100万円

※ 2・3年目の幅は、2名分だけで受けられた場合(下限)と、最低人数の5名分・3名分で申し込んだ場合(上限)です。講師型の半日なら、上限は90万円+75万円×2年=240万円です。

この表で見てほしいのは、どこが安いかではありません。最低人数の条件があると、1〜2名ずつ入る新人の分が割高になりやすいという点です。見積は初年度の人数だけでなく、翌年以降に入る人の分まで足して比べてください。

助成金は​「出なくても​払う価値が​あるか」​で​判断する

厚生労働省の「人材開発支援助成金」には、「人への投資促進コース」「事業展開等リスキリング支援コース」「建設労働者認定訓練コース」など7つのコースがあります。このうち事業展開等リスキリング支援コースは、令和8年8月3日に改正されています。

研修が対象になるかは、申し込む前に厚生労働省の最新資料か、労働局・ハローワークで確認してください。研修会社の多くは「対象となり得る」という書き方をしており、支給は審査で決まります。当メディアは、研修会社を「助成金が出なかったとしても、この金額を払う価値があるか」で選ぶべきだと考えています。申請書類も研修会社任せにせず、会社が中身を確認します。制度の流れはAI研修に使える助成金で解説しています。

研修会社へ​送る質問リスト

料金を公開していない研修会社も多いため、比べるには同じ質問で見積を取るしかありません。当メディアは、全候補に同じ質問文を送り、回答を同じ表で比べる方法をすすめています。聞き方が違うと、答えの細かさも変わるからです。

下の文面をコピーし、( )を埋めて2〜3社に送ってください。

件名:AI研修についてのご質問(株式会社(   ))

当社の状況
・業種:建設業(土木・建築)、従業員( )名
・受講予定:現場監督など( )名
・来年以降も、年( )名ほどの入社を予定

ご質問
1. 料金は1人あたりいくらですか(税込・税抜も教えてください)
2. 最低人数の条件はありますか
3. 後から入社した1〜2名だけでも受講できますか。その場合の料金は
4. 研修後、録画・教材・プロンプト集は社内に残りますか
5. 契約が終わった後も、教材を見られますか
6. 当社の日報・安全書類の書式を使って演習できますか
7. 受講前に用意するもの(有料アカウント・PCなど)はありますか
8. 入力してはいけない情報の社内ルールづくりは含まれますか
9. 研修後の質問対応・フォローの範囲と費用を教えてください
10. 講師の実務経験(企業でのAI導入経験など)を教えてください
11. 助成金について、対象になり得ると考える根拠と、
    申請書類を誰が作り誰が確認するかを教えてください

回答のお願い:( )月( )日までにメールでご回答ください

回答を並べる表の作り方は、AI研修の選び方|中小企業が比べる7つのポイントで紹介しています。

小さく始める進め方推進役1人と​書類1つから

ステップ1:​推進役を1人決める

最初から全員に研修を受けさせる必要はありません。当メディアは、推進役と1つの業務で試し、効果を数字で示してから全社に広げるべきだと考えています。小さく試すほうが、うまくいかなかったときの痛手が小さいからです。

推進役は、ITに詳しい人より、現場の業務をよく知り、人に教えるのが苦にならない人を選びます。建設会社なら、現場経験のある監督か工務担当が候補です。AIに任せる書類を見つけられるのは、その書類を毎日書いている人だからです。

ステップ2:入力しては​いけない情報の​ルールを​配る

図面や施主の情報が漏れる不安は、ルールを先に決めれば小さくできます。個人情報保護委員会の注意喚起(2023年6月)が示すとおり、入力した情報は学習に使われる可能性があり、出力が誤っていることもあります。

「機密情報に注意」と書くだけでは、現場で判断できません。当メディアは、建設会社のルールでは、図面・施主情報・見積単価のように現場の具体物の名前で禁止事項を書くべきだと考えています。下の雛形を、研修の最初に配ってください。

【生成AI利用ルール(建設業版)】
制定日:( )年( )月( )日 / 担当:(   )

1. 使ってよいツール
   会社が指定したもの(     )だけを使う

2. 入力してはいけない情報
   ・施主・近隣住民の氏名、住所、電話番号
   ・図面、現場写真(住所・表札・人の顔が写るもの)
   ・見積単価、原価、利益率
   ・協力会社の契約条件、作業員の個人情報や健康情報
   ・入札前の情報、社外に出していない金額や工程

3. 入力するときの置き換え
   名前は「施主A」「A邸」「協力会社B」のように置き換える

4. 出力の確認
   数量・寸法・工程・安全に関わる内容は、人が確認してから使う

5. 社外に出す文書
   施主や協力会社に送る文面は、上長が確認してから送る

6. 迷ったとき
   推進役(   )に聞く。分からなければ入力しない

7. 見直し
   年2回( )月と( )月に見直す

情報漏えい対策をもう少し詳しく決めたい場合は、ChatGPTの情報漏洩対策のチェックリストも使えます。

ステップ3:使う前の​時間を​記録する

AIを使い始める前に、対象の書類1件にかかる時間を記録します。当メディアは、効果測定は使う前の所要時間から記録するべきだと考えています。使う前の時間が無いと、後から比べられないからです。

業務 使う前
1件の時間
月の件数 使った後
1件の時間
月の差
(分)
記録者・日付
作業日報  分  件  分  分
KY活動の資料  分  件  分  分
安全書類の周知文  分  件  分  分
打合せ議事録  分  件  分  分
施主への説明文  分  件  分  分

月の差は「(使う前−使った後)×月の件数」で出します。仮の数字で計算すると、1件40分の書類が25分になり、月20件あれば(40−25)×20=300分、つまり月5時間です。結果は監督ごとの残業時間と並べて記録すると、上限規制の月45時間に対してどれだけ余裕ができたかが見えます。

ステップ4:練習用プロンプトで​自社の​書式を​試す

推進役は、次のプロンプトに自社の書式を当てはめて試します。施主名や住所は入れず、ステップ2の置き換えを使ってください。

日報の清書

あなたは建設会社の現場監督の補佐です。
次のメモを、当社の作業日報の書式で清書してください。

【書式】日付/天候/作業内容/出面(職種と人数)/明日の予定/安全上の気づき
【条件】メモに無いことは書かない。分からない項目は「要確認」と書く。

【メモ】
(ここに当日のメモを貼る。個人名・施主名・住所は入れない)

KY活動の案出し

次の作業について、KY活動で話し合う危険のポイントと対策の案を
5つ、表形式で出してください。

【作業】(例:2階スラブの型枠解体)
【条件】作業員の経験が浅いことを前提にする。
        最後に「現場で確認すべき点」を3つ挙げる。

施工計画書の章立て

次の工事の施工計画書の章立てと、各章に書く項目を箇条書きで出してください。
当社の既存の章立てと比べたいので、一般的な項目を広めに挙げてください。

【工事の種類】(例:木造2階建て住宅の新築)
【条件】数量・金額・工法の判断は書かない。項目名だけ挙げる。

施主への説明文(工程の遅れ)

次の内容を、施主の方に送る丁寧で分かりやすい文面にしてください。

【伝えること】雨天で外構工事が( )日遅れる。引き渡し日は変わらない。
【条件】言い訳がましくしない。専門用語は使わない。200字以内。

ステップ5:結果を​見せてから​全員に​広げる

1〜2か月試したら、効果測定シートの数字と、うまくいったプロンプトを社内で見せます。年配の監督に「使え」と言うより、同じ現場の同僚が早く帰れている事実を見せるほうが伝わります。全員に広げるのは、推進役の結果という「社内の事例」ができてからです。

ただ、推進役1人が全員に一から教えるのは負担です。監督が集まれる日も限られます。基本操作とルールの説明を教材に任せる方法は、最後の章で紹介します。

Biz
PR|当メディア運営会社のサービス
法人向け 実践型AI講座 Biz
月19,800円で、
全社員がAI人材に。
  • 動画1,000本超。基礎から営業・SNS・事務の実務活用まで
  • 1アカウントで社員何人でも。24時間365日見放題
  • 契約前に無料デモで実際の講義を確認できます
無料デモを申し込む→料金・カリキュラムを見る→
最短3日で利用開始/オンラインで30分のご案内

よくある失敗と​対策

よくある失敗 対策
研修を受けて終わりになる 受講前に使う人と書類を決める
年配の監督が反発する 推進役の結果を数字で見せる
施主名や図面をそのまま入れる 研修の最初にルールを配る
後から入った人に届かない 録画・教材・プロンプト集を残す
汎用の例だけで翌日使えない 自社の書式で演習する
助成金ありきで高い研修を選ぶ 出なくても払う価値で判断する

一番多いのは、研修を受けて終わりになる失敗です。著者はベンチャー企業や中小企業向けのAI研修事業を手がけています。その立場から「AI研修はピンキリ。若い20代のビジネス経験が浅い人が、はじめての起業で研修事業をやっていたりする。実際、AI研修をやってもらって社内に浸透していると感じている企業はかなり少ない」と話しています。講師の実務経験と、研修後に何が残るかを、申し込む前に確かめてください。

次に多いのが、汎用的な例だけで研修が終わり、翌日の日報に使えない失敗です。研修会社に自社の書式を渡せるか聞くか、研修の後に推進役が自社の書式で練習する時間を取ります。

自己流で使い始めている社員がいる会社は、研修内容より先にルールを配ってください。使う人が増えるほど、後からルールを浸透させるのは難しくなります。

新人・​中途に​も​届く社員教育集まれない現場で​定着させる

知識は​動画、​集まる日は​練習だけに​する

現場監督は現場ごとに予定が違い、全員が同じ日に事務所へ集まるのは難しいものです。当メディアは、建設会社のAI研修は、全員を集める長時間の講義より、短い動画教材と自社の書式を使った練習を組み合わせるほうが合うと考えています。

動画なら、移動の合間や雨で作業が止まった日にスマホで見られます。集まる日は、知識の説明を省き、次のことだけに使います。

  • 自社の日報や安全書類で手を動かす
  • うまくいったプロンプトを共有する
  • 効果測定シートの数字を確認する

集まる日の進め方は、生成AIの社内勉強会の進め方に60分の進行表を載せています。

会社に​残す4つの​も​の

研修の成果を、受けた人の頭の中だけに置かないことが大切です。次の4つを共有フォルダに置けば、来年入る監督にも同じ内容を渡せます。

  • 生成AI利用ルール(建設業版)
  • 自社書式に合わせたプロンプト集
  • 研修の録画、または動画教材
  • 効果測定シート(使う前と後の時間)

講師型の研修を選ぶ場合も、録画やテキストを社内で使い続けてよいか、契約前に確認します。動画教材や定額制の場合は、契約が終わった後も見られるかを確かめておくと安心です。

著者の​会社で​動画講座を​使い内製化した例

著者は「AIは外部の企業や人に頼むと高すぎる。社員でも動画があれば簡単に内製化できる」と考えています。著者が経営する会社では、AI動画講座を使ってAIを社内で導入しました。MTG議事録、日報、書類作成、会議資料作成などがAIでほぼ完結し、社員の残業も減っています。社内へのAI導入で、業務効率を400%UPさせました。

著者の会社は建設会社ではありません。ただ、議事録・日報・書類作成は、建設会社でも毎日発生する業務です。外部に丸ごと任せず、動画で社員が覚えて自社の書類に当てはめる形は、IT担当のいない建設会社でも取り入れやすい進め方です。

動画教材で​基礎を​そろえる選択肢

選択肢の一つとして、当メディアを運営する株式会社Essenceの「実践型AI講座Biz」があります。法人向けの実践型AI動画講座で、料金は2026年10月時点で月額19,800円(税抜)です。1アカウントで社員何人でも視聴でき、人数が増えても料金は変わりません(同時に視聴したい場合はアカウントを追加します)。動画は1,000本超で、生成AIリテラシーやChatGPT・Geminiの基礎、事務書類作成の効率化、管理職向けのAIガバナンスなどがあり、スマホでも24時間いつでも見られます。

使い方としては、業種に関係ない基本操作と社内ルールの考え方を動画で全員にそろえ、建設業の書類は自社の書式で練習する組み合わせを想定しています。建設業特化型の講師研修と併用する形もあります。契約前に無料デモを利用でき、申込から最短3日で使い始められます。

建設業 AI研修に関するよくある質問

年配の現場監督でも生成AIを使えるようになりますか?
最初から全員に求めないほうが進めやすいです。推進役が日報など1つの書類で試し、使う前と後の時間を見せてから広げます。使うときは、自社の書式に合わせたプロンプトの雛形を配り、最初の一歩を小さくすると入りやすくなります。
建設業専用のAI研修でないと意味がありませんか?
特化型には、施工計画書やKY活動など業務名で演習できる強みがあります。一方、汎用型や動画教材型でも、自社の日報・安全書類の書式で練習できれば使えるようになります。まず「自社の書類で練習できるか」「何が残るか」「1人あたり費用」の3点を比べ、そのあと特化型か汎用型かを決めてください。
建設業のAI研修に助成金は使えますか?
厚生労働省の人材開発支援助成金には、人への投資促進コースや事業展開等リスキリング支援コースなどがあります。事業展開等リスキリング支援コースは令和8年8月3日に改正されています。対象になるかは、申し込む前に厚生労働省の最新資料か労働局・ハローワークで確認してください。支給は審査で決まります。
図面や現場写真をAIに読み込ませてもよいですか?
住所・表札・人の顔・施主名が写っているものは入れないよう、社内ルールで決めておくことをおすすめします。個人情報保護委員会は2023年6月に、生成AIに入力した情報が学習に使われる可能性について注意を呼びかけています。使ってよいツールと、置き換えのルールを先に決めてください。
研修を申し込む前に、社内で準備しておくことは何ですか?
次の4つです。①推進役を1人決める。②AIで時短したい書類を書き出す。③その書類1件にかかる今の時間を記録する。④入力してはいけない情報のルール案を作る。準備ができたら、研修会社2〜3社に同じ質問文で問い合わせ、回答を同じ表で比べます。

まとめ|建設業のAI研修は「自社の書類・残るもの・1人あたり費用」で選ぶ

中小の建設会社がAI研修を選ぶときは、建設業向けかどうかより先に3点を確かめます。自社の日報・安全書類で練習できるか、録画や教材・ルールが会社に残るか、翌年以降に入る人の分まで含めた1人あたり費用です。助成金は、出なくても払う価値があるかで判断します。

次にやることは3つです。まず、社内ルール雛形と時短したい書類のリストを埋めます。次に、推進役を1人決めて、その書類1件にかかる今の時間を記録します。そのうえで、研修会社2〜3社に同じ質問リストを送ります。動画教材で基礎をそろえる形も考えるなら、実践型AI講座Bizの無料デモを候補の一つに入れてください。

Biz
PR|当メディア運営会社のサービス
法人向け 実践型AI講座 Biz
月19,800円で、
全社員がAI人材に。
  • 動画1,000本超。基礎から営業・SNS・事務の実務活用まで
  • 1アカウントで社員何人でも。24時間365日見放題
  • 契約前に無料デモで実際の講義を確認できます
無料デモを申し込む→料金・カリキュラムを見る→
最短3日で利用開始/オンラインで30分のご案内

関連記事

\オンライン30分のご案内/無料デモを申し込む\動画1,000本超/カリキュラムを見る\料金・プラン/料金を見る