AI研修の形式を比較eラーニング・集合・オンラインの違いと選び方【2026年】
社長から「AI研修を入れたい。形式も含めて調べておいて」と頼まれたものの、eラーニング、集合研修、オンライン、伴走型と言葉がばらばらです。どれが自社に合うのか判断がつかない。社員の何人かはすでに自己流でChatGPTを使っていて、会社として教える時期が来ている。この記事は、そんな総務・管理部門の方に向けて書いています。
この記事では、3つの形式の違いを「費用の増え方」「日程調整」「後から入る社員に届くか」で比べた表と、10〜30名の会社が形式を決めるチェックリストを載せています。18名の会社が翌年に中途社員3名を迎える場合の費用の試算もあるので、社長への説明材料にもなります。
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目次
AI研修の形式を比較10〜30名の会社の結論と比較表
AI研修の形式は、大きく分けて「集合研修(対面)」「オンライン研修(ライブ)」「eラーニング(動画)」の3つです。従業員10〜30名で、研修の専任担当がいない会社なら、結論は次のとおりです。
知識は動画(eラーニング)で会社に残し、手を動かす練習だけを短時間のライブで行う組み合わせが基本です。
理由は2つあります。1つは、日程調整や講師の手配で研修が止まりにくいこと。もう1つは、来年入る中途社員にも同じ内容を届けられることです。3つの形式と、その組み合わせを、少人数の会社が気にする5つの軸で比べました。
| 形式 | 費用の増え方 | 日程調整 | 後から入る人 | 手を動かす練習 | 社内に残るもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 集合研修 (対面) |
△開催ごとに発生 | ×全員の予定合わせ | ×再開催が必要 | ◎その場で質問 | △配布資料のみ |
| オンライン (ライブ) |
△回数・人数比例 | △時刻合わせ必要 | △録画次第 | ○画面共有で可 | △録画次第 |
| eラーニング (動画) |
○人数か月額比例 | ◎不要 | ◎同じ動画を視聴 | △自習まかせ | ◎動画が残る |
| 動画+ 短時間ライブ |
○練習分だけ追加 | ○練習日だけ調整 | ◎動画で届く | ○練習会で補う | ◎動画と手順 |
※ 2026年10月時点の各公式ページの形式表記と、本記事の判断軸(日程調整・後から入る人への届けやすさ)に基づく当メディアの評価です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)
この表で一番見てほしいのは「後から入る人」の列です。集合研修やライブ研修は、開催した日に在籍していた社員しか受けられません。年に数名でも採用がある会社では、この差が年を追うごとに広がります。どのくらい広がるかは、後半で計算します。
集合研修のほうが合う会社もある
動画中心がどの会社にも合うわけではありません。次の条件が多く当てはまるなら、集合研修(対面)を中心にしたほうが合います。
- 採用がほとんどなく、受講者が当面変わらない
- 全員を同じ日に半日〜1日集められる
- パソコン操作に不安がある社員が多い
- 講師に隣で手元を見てほしい
講師派遣には最低人数がある場合があります。たとえばユーキャンの「生成AI活用研修」は8人以上が対象で、1日(6時間程度)の内容です(2026年10月時点の公式ページ)。受講者が少ないほど、1回分の費用が1人あたりに重くかかる点も確認しておきましょう。
AI研修の3つの形式とは?同期型・非同期型と伴走型の位置づけ
形式の違いは、次の2つの言葉で整理すると分かりやすくなります。
- 同期型:決まった時間に全員で受ける形式(集合研修・ライブ)
- 非同期型:各自が好きな時間に受ける形式(eラーニング)
同期型はその場で質問できる代わりに、日程を合わせる手間がかかります。非同期型は日程調整が要らない代わりに、受けるかどうかが本人任せになりがちです。どちらが優れているかではなく、何を学ばせたいかで使い分けるのが形式選びの出発点です。
集合研修(対面):講師が会場や自社で教える
講師が会議室や研修会場で教える形式です。講師を自社に呼ぶ「講師派遣」と、他社の受講者と一緒に受ける「公開講座」があります。
- 良い点:その場で質問でき、操作を見てもらえる
- 注意点:全員の予定合わせと会場の確保が要る
- 注意点:欠席者や新しく入った人には再説明が要る
インソースの「生成AI研修」は、講師派遣・公開講座・オンライン・eラーニング動画教材の形をそろえています。生成AI活用研修を30種類以上、ハンズオン(実際に手を動かす)形式で用意しています。金額は公式ページに記載がなく、問い合わせが必要です(2026年10月時点)。
オンライン研修(ライブ):決まった時刻に画面越しで受ける
ビデオ会議の画面越しに、講師の説明をリアルタイムで受ける形式です。移動がないぶん集まりやすい一方で、時刻は合わせる必要があります。
- 良い点:拠点が離れていても同時に受けられる
- 注意点:録画できるかは研修会社しだい
GETT Proskillの「生成AIセミナー」は、対面(東京・名古屋・大阪)、ライブウェビナー、eラーニングの3形式から選べます。2日間で29,700円〜(税込)です(2026年10月時点)。同じ内容でも形式を選べるサービスがあるので、見積もりは形式ごとに分けて聞くと比べやすくなります。
eラーニング(動画):各自が好きな時間に学ぶ
録画された講座を、パソコンやスマホで各自が見る形式です。料金は「ID課金」(利用者1人分のアカウントごとに料金がかかる方式)か、会社単位の定額が中心です。
- 良い点:日程調整が要らない
- 良い点:後から入った人も同じ内容を見られる
- 注意点:見るかどうかが本人任せになる
- 注意点:手を動かす練習の場が別に要る
Udemy Businessのチームプランは、1ユーザーあたり年間38,000円です(2026年10月時点。税込か税抜かは公式ページから確認できず)。公式ページでは、21名以上はエンタープライズ(見積もり)の案内になっています。Aidemy BusinessはAI/DX講座が250以上あり、受講の進み具合を確かめる管理画面があります(料金は非公開)。
なお、NTT東日本の「ひかりクラウド スマートスタディ」のようなLMS(動画や教材を配信し、受講状況を管理するシステム)は、学習内容を含まない「箱」です。自社で撮った説明動画や、研修の録画を載せて使います。
伴走型・内製化支援は「形式」より「関わり方」の違い
解説記事の多くは、上の3つに「伴走型」「内製化支援」を加えて4〜5つに分けています。ただ、この2つは授業の受け方ではありません。研修会社がどこまで関わるかの違いです。
- 伴走型:研修後も一定期間、活用の計画や相談に付き添う
- 内製化支援:社内で教えられる人や仕組みを育てる
たとえばSHIFT AI for Bizは、eラーニング・ワークショップ・伴走を組み合わせた形です。AI顧問、AI経営研究会、AI活用推進研修の3つで構成されており、料金は個別見積もりです。キカガクの法人研修は、計画策定から研修設計、成果まで一気通貫で伴走する形で、料金は非公開です(いずれも2026年10月時点)。
伴走型は、推進役を育てたいときや、業務の見直しまで相談したいときの選択肢です。全員の基礎をそろえる最初の段階では、まず日程に縛られずに全員へ届く仕組みを用意するほうが、兼務の担当者でも回しやすくなります。
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形式を比べる軸は「後から入る社員に届くか」
形式を比べるとき、費用や当日の満足度に目が行きがちです。しかし少人数の会社で差がつくのは、研修が終わった後に入ってくる社員への届け方です。
著者は「AI研修は今いる社員しか受けられないから、資産性がない。新入社員や中途入社の人たちも見られるようにしておかないと意味がない」と考えています。集合研修やライブ研修の中身は、その日に参加した人の頭の中にしか残りません。
18名の会社なら3年で半分が「未受講」になる計算
計算で確かめます。従業員18名の会社が、今年1回だけ集合研修を開いたとします。その後、退職と入れ替わる形で毎年3名ずつ中途社員が入ると、研修を受けていない社員は次のように増えます。
| 時点 | 研修を受けていない社員 |
|---|---|
| 研修直後 | 0名 |
| 1年後 | 3名 |
| 2年後 | 6名 |
| 3年後 | 9名(18名の半分) |
そのたびに同じ研修を開き直すか、受けた社員が口頭で教えることになります。口頭で教えると、人によって説明が変わります。入力してはいけない情報のルールが抜け落ちることもあります。
AIの基礎は一部の人ではなく全員に必要
経済産業省とIPA(情報処理推進機構)の「デジタルスキル標準」は、全てのビジネスパーソンが身に付けるべきスキルを「DXリテラシー標準」として定めています。2023年8月と2024年7月の改訂で生成AIの普及に対応しました。2026年4月16日に公開されたver.2.0では、AIガバナンスなどのスキルも加わっています。
総務省「令和8年版 情報通信白書」によると、2025年度の企業向けアンケートで、生成AIを積極的に活用する方針、または領域を限定して利用する方針の企業は合わせて68.9%でした。前年度の49.7%から増えています。会社として方針を持つなら、その方針は後から入る社員にも同じ形で届く必要があります。
形式ごとの「研修後に残るもの」
- 集合研修:配布資料と、受けた人の記憶
- ライブ研修:録画が許されれば動画、だめなら資料
- eラーニング:動画一式(見られる期間は契約しだい)
- 自社LMS:自社で撮った録画や説明動画
eラーニングを選ぶ場合も、動画を見られるのが契約期間中だけかどうかは契約前に確かめておくと安心です。
形式の決め方チェックリストと費用の比べ方
形式を決めるチェックリスト
当メディアは、研修の進め方は「進める人が説明に割ける時間」と「新しい人が入る頻度」で選ぶほうがよいと考えています。入社が続く会社ほど、毎回説明する形は担当者の負担が重くなるからです。
研修を回す側の悩みは珍しくありません。厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」(2026年7月31日公表)では、能力開発・人材育成に何らかの問題があるとする事業所が80.1%でした。担当者が兼務の会社ほど、続けられる形を最初に選ぶことが大切です。
次の7項目を埋めると、自社に合う形式が見えてきます。回答例は、従業員18名で年2〜3名の中途採用がある会社の場合です。
| 確認項目 | 回答例 | 判断のめやす |
|---|---|---|
| 受講する人数 | 18名 | 少ないほど講師派遣の1人あたり費用が重い |
| 年間の入社人数 (中途・新卒) |
2〜3名 | 毎年入るなら録画が残る形式を優先 |
| 進める人が使える時間 (月) |
数時間 | 少ないなら非同期型(動画)を中心に |
| 全員がそろう日 | 年に数回 | 少ないならライブは短い練習会だけに |
| 手を動かす練習の必要度 | 高い | 短時間のライブか対面で補う |
| 研修後に社内に残すもの | 動画・業務別の手順 | 残らない形式なら録画可否を確認 |
| 費用の増え方 | 人数比例/回数比例/月額 | 翌年の中途社員分まで試算する |
埋めたら、次の表で当てはまる行を探してください。
| 自社の状況 | 中心にする形式 |
|---|---|
| 採用がほぼない 全員を1日集められる |
集合研修(対面) |
| 拠点が分かれている 同じ時刻なら集まれる |
オンライン(ライブ) |
| 毎年入社がある 進める人の時間が少ない |
動画+短時間の練習会 |
| 推進役を育てたい 業務の見直しも相談したい |
伴走型(見積もり) |
費用は「何に比例して増えるか」で比べる
AI研修の料金は、単位がばらばらです。1人いくら、1回いくら、1IDあたり月いくら、会社単位の月額などが混ざっています。総額だけを並べても比べられないので、まず増え方で3つに分けます。
- 人数比例:受講者が1人増えるごとに増える
- 回数比例:開催を1回増やすごとに増える
- 定額:人数や回数で変わらない
次の表は、従業員18名の会社が翌年に中途社員3名を迎えた場合の試算です。料金は2026年10月時点の公式ページの表示です。内容や時間が違うため品質の比較ではなく、増え方の違いを見るための例です。
| 課金の形(例) | 初年度18名 | 翌年 中途3名を加える |
|---|---|---|
| 1人ごとの公開型セミナー (GETT Proskill 29,700円〜/人) |
534,600円〜 29,700×18 |
+89,100円〜 そのつど日程を合わせて申込 |
| ID課金の動画 (Udemy Business 38,000円/人/年) |
684,000円/年 38,000×18 |
798,000円/年 21名分(+114,000円) ※公式ページでは21名以上がエンタープライズ(見積もり)の案内になっているため、21名分の798,000円はチームプラン単価のまま計算した目安です |
| 自社動画を載せるLMS (スマートスタディ 198円/ID/月+初期5,500円) |
48,268円 198×18×12+5,500 |
49,896円/年 198×21×12 |
| 講師派遣の1社研修 (金額非公開の会社が多い) |
見積もり | 再開催か録画の利用を確認 |
- GETT Proskillとスマートスタディは税込の表示
- Udemy Businessは税込か税抜か確認できず
- Udemy Businessの21名分は、チームプラン単価で計算した目安(21名以上は見積もりの案内のため、実際の金額は変わり得る)
- スマートスタディは学習内容を別に用意する必要あり
目安として、厚生労働省の同じ調査では、OFF-JT(業務を離れて行う研修)費用の労働者1人あたり平均額は2.0万円でした。18名に当てはめると36万円です。AI研修に限った数字ではないので、社内で予算感をそろえる参考程度に使ってください。
翌年の中途社員分まで含めて試算すると、形式の差は「1回の安さ」ではなく「増え方」に表れます。社長に説明する資料にまとめるときは、AI研修の稟議書テンプレートの記入例も参考になります。
助成金は申込前に要件を確認する
厚生労働省の「人材開発支援助成金」には、人材育成支援コース、人への投資促進コース、事業展開等リスキリング支援コースなど7つのコースがあり、研修が対象になる場合があります。ただし要件は細かく、事前の手続きが必要なこともあります。申込前に労働局や社会保険労務士に確認してください。「助成金で実質無料」とうたう勧誘への注意点は、AI研修の助成金詐欺の記事にまとめています。
基本の組み合わせ動画で知識、月1回30分の練習会
冒頭の結論「動画+短時間ライブ」を、18名の会社の進め方に落とすと次のようになります。
【1か月目】
・全員:基礎の動画(生成AIとは/入力してはいけない情報)を各自で視聴
・月末:30分の練習会(オンライン可)で、自分の業務を1つAIで試す
【2か月目以降】
・業務ごとに会社が指定した動画を、各自で視聴
・月1回30分の練習会:うまくいった使い方と失敗を共有
【中途社員が入社したとき】
・入社1か月以内に、全員と同じ基礎の動画リストを視聴
・次の練習会から参加
練習会は、外部講師を呼ばなくても社内で開けます。知識の説明を動画に任せるので、進める人は「試す」「共有する」の進行だけで済みます。当日の進行表は生成AIの社内勉強会の進め方を参考にしてください。残る課題は、全員の基礎をそろえる動画をどう用意するかです。
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AI研修の形式選びでよくある失敗と対策
失敗1:集合研修を1回開いて満足し、社内に浸透しない
一番多いのは、1日の集合研修を開いて「やった」で終わる失敗です。当日は盛り上がっても、翌月には使う人と使わない人に分かれます。
ベンチャー企業や中小企業のAI研修事業を手掛ける著者の実感として、AI研修を受けて「社内に浸透している」と感じている企業はかなり少ないといいます。原因は、研修の日しか学ぶ機会がなく、後から見返す教材も残らないことです。
対策は次の3つです。
- 研修の録画か、同じ内容の動画教材を手元に残す
- 研修後1か月以内に、業務で試す練習会を入れる
- 新しく入った人が見る動画リストを決めておく
失敗2:eラーニングを配っただけで、見られずに終わる
動画中心にした場合の失敗は、IDを配って「各自で見ておいて」で終わることです。忙しい部署ほど後回しになります。
当メディアは、定額制の研修は受講を本人の自主性に任せず、業務ごとに見る動画を会社が指定するほうがよいと考えています。任せると、受ける人と受けない人に分かれやすいからです。「誰が・いつまでに・どの動画を見るか」を会社が決めると、eラーニングは練習会とつながります。
研修会社は「研修後、社内に何が残るか」で見極める
著者が研修事業の現場で見てきた範囲では、AI研修の質はピンキリです。ビジネス経験の浅い20代の起業家が、はじめての事業として研修を提供している例もあります。著者は、AIは今後長く使われるからこそ、動画講座で会社に資産を残すべきだと考えています。
講師の経歴や当日の印象だけでは、良し悪しは判断しにくいものです。比べやすいのは「研修が終わった後、社内に何が残るか」です。公式ページに書かれた提供形態を見るだけでも、差が分かります。
| サービス | 公式ページの形式 | 後から入る人に届く手段 |
|---|---|---|
| ユーキャン 生成AI活用研修 |
集合・オンライン・講師派遣 | △録画可否を確認 |
| インソース 生成AI研修 |
講師派遣・公開講座・オンライン・eラーニング | ○動画教材あり |
| GETT Proskill 生成AIセミナー |
対面・ライブ・eラーニング | ○eラーニングあり |
| Udemy Business | オンデマンド動画 | ◎動画で届く |
| Aidemy Business | eラーニング | ◎動画で届く |
※ 2026年10月時点の各公式ページの形式表記と、本記事の判断軸(日程調整・後から入る人への届けやすさ)に基づく当メディアの評価です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)
当メディアは、ライブ研修や講師派遣を選ぶときは、録画の可否と社内での再利用の範囲を契約前に確かめるほうがよいと考えます。後から入る社員に届けられるかが、ここで決まるからです。問い合わせのときは、次の項目を全社に同じ文面で聞くと比べやすくなります。
【AI研修についての確認事項】
1. 研修の形式(対面/オンライン/動画)と、形式ごとの料金
2. 料金の単位(1人ごと/1回ごと/ID月額/会社単位の定額)
3. 研修の録画は可能か。可能なら、社内で何年・誰まで見せてよいか
4. 研修後に残る教材(資料・動画・業務別の例)は何か
5. 翌年に中途社員が入った場合、追加費用はいくらか
6. 研修内容に、著作権と情報漏洩の注意が含まれているか
6番の参考になる公的な資料として、文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」(令和6年7月31日公表)があります。情報漏洩などのリスクは、IPAのサイトにある「テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン」(2024年7月31日)も参考になります。後者はIPAの人材育成プログラムの修了プロジェクトの成果物で、IPAの公式見解ではないと明記されています。
研修を社内に定着させる方法動画で基礎をそろえ、見る動画を会社が指定する
形式を決めたら、次は社内に定着させる仕組みです。著者は「AIは外部の企業や人に任せると高くなりすぎる。社員でも動画があれば内製化できる」と考えています。
実際、著者が経営する会社でもAI動画講座を使ってAIを社内で導入しました。MTG議事録、日報、書類作成、商談資料作成、会議資料作成、SNS運用、ブログ記事作成などが、AIでほぼ完結しています。社員の残業も減り、社内へのAI導入で業務効率は400%UPしました。外部講師に頼り続けるのではなく、動画で全員が学べる状態をつくったことが内製化の土台になっています。
定着までの4ステップ
最初に、現場の業務をよく知る社員を推進役に決め、その人と1つの業務で試してから全員に広げると失敗の痛手が小さくなります。推進役が試した業務と使い方が、全員向けの動画リストと練習会の題材になります。
- 全員共通の基礎動画を1〜2本決め、1か月以内に見てもらう
- 業務ごとに、追加で見る動画を会社が指定する
- 月1回30分の練習会で、自分の業務で試した結果を共有する
- うまくいった使い方を手順書に書き足し、入社時の視聴リストに加える
ステップ2で使う視聴リストは、次のような1枚の表で足ります。
【AI活用 視聴リスト】更新日: 年 月 日/担当:
■ 全員(入社1か月以内)
・生成AIの基礎
・入力してはいけない情報と社内ルール
■ 営業
・商談資料の下書き
・営業メールの文面づくり
■ 総務・経理
・議事録の要約
・社内文書・書類作成の効率化
■ 管理職
・AIガバナンスの基礎
・チームでのAI活用の進め方
ステップ4まで回ると、人が入れ替わっても使い方が手順書と動画に残ります。定着の進め方をもっと詳しく知りたい方は、生成AIの社内活用を定着させる方法もあわせてご覧ください。
動画教材を用意する方法の一つ
視聴リストの中身を自社で一から撮るのは、兼務の担当者には負担が大きい作業です。解決策の一つが、当メディアを運営する株式会社Essenceの「実践型AI講座Biz」です。法人向けの実践型AI動画講座で、動画は1,000本を超えます。生成AIリテラシーやChatGPT・Geminiの基礎から、営業向けセールスDX、事務書類作成の効率化、経営・管理職向けのAIガバナンスまでそろっています。大手企業顧問とAI専門家が監修しています。
料金は月額19,800円(税抜、2026年10月時点)で、1アカウントを社員何人でも視聴できます。年額にすると19,800×12=237,600円(税抜)で、18名でも中途社員を加えた21名でも変わりません。ただし同時に視聴したい場合はアカウントの追加が必要です。24時間365日、スマホでも見られるので、全員を集めなくても基礎をそろえられます。契約前に無料デモを利用でき、申込から最短3日で使い始められます。社長に「動画で残す形式+短時間の練習」を提案する前に、実物を見ておくと説明しやすくなります。
AI研修 形式 比較に関するよくある質問
- AI研修はオンラインと対面のどちらがよいですか?
- 講師に手元の操作を見てほしいなら対面、拠点が分かれていて移動時間を取りにくいならオンラインが向きます。ただし、どちらもその時に在籍している人しか受けられない点は同じです。知識の説明は動画に任せ、練習の時間だけを対面かオンラインで行うと、講師の時間を短くできます。
- eラーニングだけでAIを使えるようになりますか?
- 知識はそろいますが、自分の業務で試す機会がないと使わないまま終わりやすくなります。会社が業務ごとに見る動画を指定し、月1回30分ほどの練習会で実際に試す時間を作ると、視聴と業務がつながります。練習会は社内の推進役が進行すれば、外部講師がいなくても開けます。
- 伴走型の研修は10〜30名の会社にも必要ですか?
- 全員の基礎をそろえる最初の段階では、伴走型でなくても進められると当メディアは考えます。伴走型は、推進役を育てたいときや業務の見直しまで相談したいときの選択肢です。料金を公開していない会社が多いので、見積もりを取り、研修後に社内に何が残るかを確かめてから判断してください。
- AI研修に助成金は使えますか?
- 厚生労働省の人材開発支援助成金には7つのコースがあり、研修が対象になる場合があります。ただし要件は細かく、事前の手続きが必要なこともあります。申込前に労働局や社会保険労務士に確認してください。「助成金で実質無料」とうたう勧誘には注意が必要です。
- 社員が自己流で生成AIを使い始めています。研修より先にやることはありますか?
- 入力してはいけない情報など、最低限の利用ルールを先に決めて配ることをおすすめします。使う人が増えるほど、後から浸透させにくくなるからです。参考資料には、文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」(令和6年7月31日)などがあります。
まとめ|知識は動画で残し、練習は短時間のライブで補う
AI研修の形式は、集合研修・オンライン(ライブ)・eラーニング(動画)の3つです。10〜30名で専任担当がいない会社は、知識を動画で残し、練習だけを短時間のライブで行う組み合わせが基本です。比べるときは費用の総額だけでなく、何に比例して増えるかと、後から入る社員に届くかを見てください。
次にやることは2つです。まず記事中のチェックリストに、自社の人数・入社の頻度・進める人の時間を書き込み、中心にする形式を決めます。次に、翌年の中途社員分まで含めた費用を試算し、候補の研修で社内に何が残るかを確かめてから社長に提案しましょう。
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